肩こりからくる頭痛と顎の痛み、顔のむくみ 20代女性

以前から慢性的に肩こりと頭痛がある。仕事中は下を向いたデスクワークが一日続くことがほとんどで、仕事が終わる頃になると背中から首にかけてバキバキしたような状態になる。
また、1ヶ月くらい前から口をあけるときに右顎でカクっとする音がするようになった。

来院時の症状

背部から頚肩部、後頭下部まで全体的に強い筋緊張が見られる。
頚部の可動域が減少（特に伸展と左回旋）
頚椎・胸椎において脊柱の柔軟性が低下
1日おきに頭痛が出る。来院時は両側頭部に締め付けるような重い痛み。
マッサージ等にいくと必ず揉みかえしが出るとのこと。

施術後の経過

初回：頚部、肩甲帯、頚椎・胸椎領域の緩和操作とモビリゼーションを行った後、右の咀嚼筋群の緩和操作と筋膜リリースを行った。術後、開口時の右顎関節の音は減少
2回目（3日後）：顎関節の音はあまり気にならなくなった。頭痛も出ていない。揉みかえしのような症状もない。
3回目（10日後）：首の張りは感じるが、前ほど辛くない。頭痛と顎の音は気にならない。
4回目（18日後）：日常特に辛さを感じない程度。
以降症状の再発なし。メンテナンス目的に3～4週に1回の頻度で来院中。

担当　コメント

口をあけるときに顎の音がなる、という症状の多くは、顎関節内で関節円盤がズレてしまうときに生じる音です。これはなかなかカイロプラクティックの施術だけで改善させるのは難しいです。関節円盤ではなく、関節周囲の建の音や、顎関節が上手く動かないことが原因の場合は軽減させることも可能だと思います。
顎の痛みの場合は、カイロプラクティックの施術でよくなる場合とそうでない場合があります。この患者さんの場合は、顎関節の開閉に関わる咀嚼筋の問題が大きく短期間で変化が出すことができました。またかなり首から背部にかけての慢性的な肩こりがひどい状態だったので、顎の症状や首肩の症状が治まった現在も　メンテナンスとして定期的に来院されています。

2012年11月02日 21:05更新