長年の右肩を挙げる時の痛み　50代男性

大田区在住の50代男性が右肩の痛みを訴えて来院した。2年位前から同様の症状があり、整形外科も受診したが50肩という判断のあと数回のリハビリを行ったがなかなか改善しないまま経過した。日常の生活では大きな支障がなかったため、積極的にケアを行うことがなかったが、徐々に可動域が狭くなってきていると感じるようになり、なにか方法はないかと思い、初めてカイロプラクティックを試してみようと考えた。

来院時の症状

・前からは耳の横まで挙がる。
・横から挙げると90度で痛みが出る。
・背中を掻くような動作が一番つらい。
・上腕二頭筋、前鋸筋に筋力の低下がある。

施術後の経過

1回目 可動域の制限もありますが、姿勢の崩れが目立っていました。背中が丸まって肩が前に突き出るような姿勢が癖付いています。肩の位置が崩れると腕を動かす際にスムーズに動かしにくくなります。まずは身体の構造の崩れを改善し、肩関節にストレスがかからないようにしていきました。姿勢の改善は顕著でご自身でも驚かれるくらいでした。その後、肩だけでなく、腕、肘、手首まで肩を動かす際に重要な部位となるので、長年の間に崩れた使い方のバランスを改善していきました。肩を動かす痛みはかなり減少しましたが可動域はまだ完全には回復しきれていません。
2回目
数日は痛み、姿勢も維持できていましたが、徐々に崩れてくると動かす痛みも出てきたようでした。姿勢や体の使い方が大きく関係していることが実感されたようで、日常的なセルフケアを積極的に取り組みたいとお話しいただきました。
以降はご自身での生活習慣の改善と、カイロプラクティックのケアを併せてかなり回復が早まり、いまでは痛みをほとんど感じない程度にまで回復されました。

担当　コメント

40肩といわれると、年齢だから仕方がないと考えてしまわれる方が多いですが、40肩・50肩というのは病名ではなく、肩の動作時の痛みを総称して言われます。ですから、生活習慣で回復する問題もあれば、病院での治療が必要な場合もあり、かなり起こっている問題に個人差があります。ただどんな場合も放っておいて数日でよくなるということは少なく、専門的なケアが必要な場合がほとんどです。生活習慣、特にデスクワークなどで一日座りっぱなしで手をキーボードの上に置いたまま、という方は日々の固まった姿勢が要因となり得ます。症状がひどくなる前に、是非一度、ご相談ください。

2016年03月09日 11:01更新