起きたら肩が上がらなくなった　50代男性

四日前の朝、目が覚めると左の肩に痛みがあった。首を動かす分には痛みはないが、左腕を動かそうとすると激痛が走る。

来院時の症状

・寝起きが痛い
・最近仕事が忙しい、ずっと座りっぱなし（PC作業）
・左肩外転（外に開く動き）：２０度で左肩に痛み
　　　屈曲（前に出す動き）：３０度で左肩に痛み
　　さらに動かそうとすると左腕の後面に痛みが出る

施術後の経過

肩周囲の筋肉の張りが強かったので、先に肩甲骨や鎖骨の動きをつけるように行った。可動域は変わらなかったが肩周囲の筋肉の張りは半減した。その後、肩の動きの協調運動を取れるように肩周囲の筋肉のバランスを整えた。施術後は肩が軽くなり左腕も地面と平行になるまでは上げられるようになった。
二回目は一週間後、寝起きはまだ痛い。日中も痛いは痛いが先週ほどつらくなかった。前回の施術二日後に可動域の制限は取れ、最大可動域まで動かせるようになった。途中で痛みは出る。あと、不意の動作で痛い。
三回目も一週間後、寝起きと不意の動作で痛い。以前のように痛みで動きが止まるほどではない。日常生活に不備なし。
四回目は二週間後、寝起きは感じなくなったが、一日のどこかで少し痛む。肩が痛い頻度は一日一度になった。

担当　コメント

今回のケースはずっと同じ姿勢を取っていたことによって肩周囲の筋肉が硬くなってしまったことが原因だと思われます。
例えば腕を前に出そうとしたとき、本来なら後ろ側の筋肉はリラックスして伸びないといけないのですが、一緒になって緊張してしまう状態でした。そうなると、あっちこっちで綱引き状態になってしまうので上手に動かすことができません。その結果、ちょっと動かしただけで痛みが出るようになっていたんだと思います。
ですので、一方が短くなったら反対側の筋肉は伸びるという協調運動をしっかりととれるように施術を行いました。

2015年12月18日 12:36更新