突如現れた右手のしびれ　30代男性

3日ほど前から突如右手の人差し指と中指にしびれが出始めた。力が入らないという事はないが、二本の指だけ手袋をはめているかのような感じがある。もともと慢性的な肩こりを持っている。今回のような症状は初めて。整形外科でレントゲンを撮ってもらったが『特に異常は見られない』とのことだった。

来院時の症状

・右手の人差し指と中指の先端に感覚鈍麻
・頭より上に手を持っていくとしびれが強くなる気がする
・仕事終わりが一番ひどい
・朝、寝起きはそこまでひどくない
・PC作業　8時間／日

施術後の経過

初回はまず頸椎椎間板ヘルニアの検査を行った。
検査の結果、頸椎椎間板ヘルニアの可能性が低いとして施術に取り掛かった。まずは猫背がひどかったので、胸の筋肉と首の前側の筋肉にアプローチ。手首、肘の関節の動きも併せて整え、胸の筋肉のストレッチを処方して初回は終了した。
二回目は五日後、施術後二日ぐらいはしびれはほとんど感じていなかった。一昨日あたりから徐々に戻り始めている。しかし、初回に来院した時よりは症状は弱い。
三回目は一週間後、右手にしびれは出なくなった。が、なぜか頭痛が出始めた。負担のかかり方が変わったせいだと思われる。首、頭に対してアプローチの割合を増やした。
四回目は連休をはさんだ関係で三週間後、前回からしびれも頭痛も出ていない

現在、三週間に一度のペースで来院中

担当　コメント

今回のケースは頸椎椎間板ヘルニアの症状と類似していたので、まず初めにその可能性を慮って検査を行いました。結果は陰性で、症状は筋骨格系が引き起こしているものと分かりました。
デスクワークで悪い姿勢が続いていたことにより猫背が癖づいてしまい、首の前側と胸の筋肉がガチガチに硬くなってしまったことが今回の症状を引き起こしていたと考えられました。
腕まで伸びている神経は背骨の首の部分から出て、首の前側についている筋肉の間を通り、胸の筋肉の下を通るようにして腕に伸びています。これらの場所で神経が絞扼されてしまうと今回のような症状が出てしまいます。これを俗にTOS（胸郭出口症候群）と言います。TOSの予防はやはり良い姿勢を心掛けることです。自分の姿勢が気になる、という方は一度トリニティカイロプラクティックにお越しになってみてください。

2016年06月01日 10:05更新