ぎっくり腰で杖がないと歩けない　50代女性

2日前にぎっくり腰になった。物を運んでいたときに感じた腰の違和感が徐々にひどくなり、数時間後には激痛に。翌日は腰の痛みのためベッドから動けず。2日たって杖があれば何とか歩けるようになったので来院した。10日後から長期の旅行に行く予定があり、それまでにどうにかしたいとのこと。

来院時の症状

左腰部、殿部の強い痛み 杖がないと歩けない。 足を上げる、体を前に曲げる、後ろ反らすなどの動作が不可能。 椅子に座る、立ち上がるなどの動作で激痛。 寝返り、くしゃみなどで腰に強い痛みが走る。 左腰部に熱感と感覚鈍麻がみられる。

施術後の経過

初回：椅子に座ることが出来ないので、立ったまま施術を行う。股関節屈筋群をメインに筋緊張を抑制するアプローチで座れるようになる。坐位のまま左腰部の炎症を抑えるために超音波治療を使用。術後、椅子から立つ動作、歩く動作で痛みが減少。 2回目（翌日）：前日より痛みが減っている。体幹屈曲（前に曲げる動作）が60度、伸展（反る動作が20度まで改善。最終可動域では痛みが出る。横向きに寝ることができるようになったので側臥位のまま股関節、腰椎骨盤の施術を行う。 3回目（1週間後）：歩行は問題ない。1時間くらい座っていると腰痛がひどくなる。全身の調整に移行。 4回目（2週間後）：日常動作では問題ない。つかれてくると腰に張りを感じる程度。

担当　コメント

この方はかなりひどいぎっくり腰の状態で来院されました。初回の来院時は痛みが強く患部にも炎症の初見がみられたためまず炎症を早く抑えること、患部への負荷を減少させることなどを施術の中心に進めました。急性期のうちに必要なケアが出来たこと、また早期改善に重要な生活動作のアドバイスなどが出来たことが良かったと思います。無事、痛みや恐怖感のない状態で旅行に出発できて患者さんも非常に喜ばれておりました。

2015年01月12日 18:41更新