20代男性　サッカーでフェイントをかけたら腰が・・・

1ヶ月前、サッカーをしているときにフェイントをかけたところ、腰に激痛が走った。2日後に整形外科でレントゲンを取ったところ腰椎の4番と5番が後方に飛び出ているといわれた。最初は腰部のみの痛みだったがだんだん臀部や太ももにまで痛みが出てきた。
発症前日にサーフィンをしていて、その時にも少し腰痛を感じていた。

来院時の症状

・1ヶ月前の発症当初は、咳やくしゃみをするだけでも腰に痛みが走るような状態だったが、現在は痛みはない。
・身体を前に曲げるのは平気だが、腰をそらすような動作だと腰痛が増す。
・座位で触診すると腰椎の4番・5番が後方に突出したような状態。

施術後の経過

初回は臀部・腹部の筋肉の緩和操作・筋膜リリースを行い、股関節の可動性を調整。施術後に来院時あった痛みは消失。腰椎4番・5番の後方への突出も改善
2回目来院時の時点で　日常生活には問題ないレベルまで改善。
3回目来院時では　日常、腰が気になることはほとんどない程度まで改善。
4回目来院時では自覚症状はないとのことで、サッカーをするにも問題がない状態になった。

担当　小川コメント

腹部のインナーマッスルに腸腰筋という筋肉があります。この筋は立位・座位の姿勢保持や、歩行時や運動時に股関節を屈曲（前に曲げる動作）させるときに活動します。
この患者さんでは、この腸腰筋が過緊張状態になってしまったことが腰痛の原因になっていたようです。この筋肉は背骨の前面に付着しているため過緊張状態になると、腰を丸めたような姿勢になります。結果として腰椎4番・5番が突出したように見える状態になっていたのしょう。
初回から腸腰筋を含めた筋肉のストレッチを指導し、患者さん自身も積極的に生活にストレッチを取り入れて下さったことが、早期の改善に繋がったと考えられます。
サッカーやサーフィンなどで同様の症状でお悩みのかたはぜひご相談ください。

2018年11月04日 14:39更新