鎖骨脱臼後の肩の痛み　40代男性

２週間前に野球の試合中に転倒して鎖骨を脱臼した。レントゲンでの診断ではグレードⅡ。固定などはせず、痛み止めと湿布での改善を図る方針で1週間ほどでじっとしていてもズキズキするような痛みは引いてきたが、肩を動かすと痛く、可動域も狭くなり服の着替えなど日常生活に支障があり、改善をさらに促したいと考えカイロプラクティックを受けようと考えた。

来院時の症状

・鎖骨の上方脱臼があり、飛び出している。
・全方向の可動域が減少し、動作時に痛みが出る。
・肩の使い方が変わったせいか首も痛い。

施術後の経過

1回目
脱臼そのものを整復することはできないので、外傷に伴って起こった関節のこわばり、筋肉の硬さを改善し、脱臼の状態でも可能な限り体の使い方をスムーズにできるようアプローチしました。可動域はほぼ回復し動作時に起こる痛みも減少。肩の使い方の崩れから首周りまで問題が広がっているので、そこまで範囲を広げてケア。首の痛みはほぼ消失。
2回目
鎖骨の位置は相変わらずでしたが、日常生活での不具合はかなり改善。1回目同様肩周りの機能を回復しました。併せてエクササイズや筋力強化などさらに改善を促すセルフケアを日常生活で取り組んでいただきます。
以降、肩の不調は無く生活できていますが、定期的に体をケアしてしていただいています。

担当　コメント

脱臼はスポーツ中だけでなく日常生活でも多く起こる外傷です。手術をすることはあまり多くなく、保存療法で回復を図ることがほとんどです。ですので機能をうまく回復することが重要です。痛みが出なくなっても動かしずらい、可動域が狭くなった、服を着替えるのに不都合がでるなど肩の機能が落ちてしまうことがおおくあります。ひいては姿勢の悪化、慢性的な肩こり、首の痛みなど問題が他に広がってしまうこともあります。体のはたらきを取り戻すためには早めのケアが重要です。

2012年12月12日 12:46更新