40代女性　孫を抱き上げようとしてぎっくり腰。

前日に、お座敷に座った状態で孫を抱き上げようとしたらギックリ腰になった。痛みは徐々に増しており、腰を曲げ伸ばしすることが出来ない。イスから立ち上がることも一人では難しい状態で歩くときも壁づたいでないと歩くことが出来ない。家族に荷物をもってもらい、支えられるようにして来院した。6日後に外出する予定があり、それまでに何とか良くしたいと思い神奈川区から来院した。

来院時の症状

・下腰部に常時強い痛みが出ている。
・腰を曲げる動作はゆっくりであれば少し出来るが、反らせる動作は一切できない。
・咳やくしゃみをすると腰痛が増す。
・寝返りやイスから立ち上がるときなどに痛みが増す。
・横になっているときは比較的痛みが少ない。
・身体をくの字に折り曲げるような姿勢で両手で膝を支えるようにしないと立っていられない。
・歩行もままならないので、タクシーで来院。

施術後の経過

初回は腹部の深部にある腸腰筋という筋肉を緩め、神経的に抑制をかけるような施術を行った。術後に自力での歩行が可能になり、前屈が可能になった。
2回目来院時で症状は5割減。咳・くしゃみでは腰痛が出る。腹部にたいして継続して施術を行い、股関節、骨盤の矯正も行った。
3回目来院時では家事など日常の動作は可能になった。施術後、初回来院前の1割程度の痛みにまで改善。この日の帰宅時からタクシーではなく電車を利用した。
4回目来院時では日常生活での痛みは消失。自覚症状はない状態。再発防止のためのエクササイズやストレッチを指導し、施術を終了した。

担当　小川コメント

この方は典型的なぎっくり腰の症状でした。自力での歩行が出来ないほど強い症状であったことと、短期間での改善を希望されたこともあり、初回から4日連続で施術を行いました。
発症翌日に来院されたことで、早期に集中した施術が出来ました。これが症状を長引かせることなく、短期間での改善に繋がったと思います。
ぎっくり腰は放置しておくと慢性腰痛や再発性の腰痛に繋がります。症状が長期化すると日常生活にも大きな影響が生じることもありますので、なるべく早期に施術を行うことが重要です。

2011年05月06日 16:20更新