30代女性　ぎっくり腰

 3日前、朝ベッドから出る時に腰がギクッとなって以来、腰に強い痛みを感じる。着替える時や洗顔など前かがみの動作、腰を反らす動作、また寝返りなどでも痛みが強くなる。当初はじっとしていても痛みが出ていたが、現在は動かなければそれほど痛みはない。

来院時の症状

腰部屈曲２０度で腰の痛みが増悪
腰部伸展5度で腰の痛みが増悪
下肢へのしびれなどは見られない。
左右殿筋群、股関節前面の筋群に過緊張が見られる。
痛みのため仰向け寝が困難

施術後の経過

初回：急性期で動作時痛が強かったため、痛みのコントロールをメインに施術。術後、屈曲可動域20度→60度まで改善、伸展可動域5度→30度まで改善
2回目（4日後）：屈曲、伸展での痛みの誘発なし。腰の鈍痛が残っている状態。腰が落ち着いてきたためか、肩こりや頭痛が気になりだした。
3回目（10日後）：日常生活で支障はない状態。頭痛も出ない。
4回目（2週間後）：痛みの再発なく、快適に過ごしている。
5回目以降、メンテナンスのため3週間に1回のペースで継続的来院中。

担当　コメント

「ぎっくり腰」という言葉は「急激に始まった酷い腰痛」の総称ですので、何によってぎっくり腰が起きたか、その原因によって施術のプランはかわってきます。
この方の場合は慢性的に腰にストレスが加わっていたことで腰の筋肉を痛めた可能性が高いと判断して施術を進めました。突き指や捻挫などで経験がある方も多いと思いますが、筋肉などで炎症が起きた場合は2~3日間は腫れがでて痛みが酷くなります。この時期に適切な処置をすることが、その後の回復にかかる期間を短くし、再発予防するために重要です。今回は比較的早期に処置が出来たのでメンテナンスまでスムーズに移行できました。

2013年11月03日 11:35更新