ランニング中に出る腰痛　30代男性

 2週間ほど前からランニング中に腰痛が出るようになった。思い当たるような原因は無いが、1ヶ月ほど前から両足の大腿部前外側に張りを感じることが多い気がする。

来院時の症状

・20kmほど走ると腰痛(鈍痛)
・腹部・下肢の緊張が強い(筋性)
・股関節の可動性低下
・仕事はデスクワーク

施術後の経過

股関節をまたいでいる筋肉に顕著に過緊張が見られ、可動性を低下させているようだったのでお腹にある腸腰筋や腹直筋、足に繋がる大腿四頭筋や恥骨筋を緩める施術。腰椎、骨盤、股関節の可動性を上げるため矯正などを行った。
10日後に来院、痛みは少し小さくなったとのことだが、やはり20km付近で腰痛が出る。だが、腰･足回りに筋肉の緊張は前回に比べ半分以下になっていた。
10日後に来院、ハーフマラソン走っても痛みは出なかった。

現在3週間に一度のペースで来院、走ると35km付近で痛みが出ているが30km以内なら痛みは出なくなった。

担当　コメント

この患者さんは普段も走った後などもストレッチをしていなかったようです。仕事はデスクワークで座りっぱなしの状態なので、股関節が後ろに反らしにくくなっていました。その状態でランニングをしてストレッチをしない生活を続けていたので、股関節の可動性が低下し、走る時の負担が腰に多くかかるようになり腰痛が発症したと思われます。股関節の可動性を回復させることで負担が分散し痛みが抑えられたのです。
痛みがある部位にだけ問題があるわけではありません。体の全体的な連動とバランスが崩れてしまうことにより、より一層負担がかかる場所が出来てしまいます。
あなたは自分の体を効率よく、バランスよく動かせていますか？気になる方は是非お越しになってください。

2013年10月22日 17:45更新