20代男性　椎間板ヘルニアで足が痺れる

以前から慢性的に腰痛があったが、4ヶ月前にバスケットボールをしている時にぎっくり腰になった。しばらく接骨院などに通い、だいぶよくなったが、2週間前に痛みが再発。病院でMRIを撮ったところ腰椎椎間板ヘルニアと診断された。身体を前に倒したり歩いたり階段を上ったりする動作でも強い痛みがでるため、日常生活がままならない。
出来る限り早く直したいので間隔を詰めて通いたいという希望。

来院時の症状

右臀部から右大腿後面にかけて鈍い痺れ
身体を前に曲げると痛みが強くなる
朝方が痛みのピーク
咳やくしゃみでも症状が悪化する
身体を前に曲げると右のお尻あたりが痛む
身体を後ろにそらすと　右足の付け根に鈍痛が出る。
横になっている時も、酷い時はじわじわ痛い。

施術後の経過

初回：股関節周囲の筋の緩和操作、内転筋、ハムストリングの緩和操作とストレッチ、神経抑制、股関節・膝・骨盤・腰椎の可動域を上げる施術を行った。術後動作時の痛みが減少。「身体がかるい」
2回目：身体を曲げる動作での痛みはだいぶ軽減
3回目：全体的に痛みが減ってきた。朝の痛みも軽減してきている。
4回目：しゃがんだり、靴ひもを結ぶ動作で痺れ感がやや出る。
5回目：靴ひもを結ぶ動作の痛みが減ってきた
6回目：症状に波があるが、徐々に良くなっている感じがする
7回目：前屈するときに、ふくらはぎがやや痛みを感じる程度
8回目：ひねったら少し痛みが出たが日常はあまり気にならない
9回目：朝、布団の中にいるときは臀部のみやや痛みがあるが、起きてしばらくすれば気にならない

担当　小川コメント

腰椎椎間板ヘルニアは良く耳にする診断名ですが、実はヘルニアがあるということと、腰痛があるということはイコールではありません。ヘルニアが必ず腰痛を起こすとは限らないのです。この患者さんもMRIでヘルニアが確認されましたが、椎間板ヘルニアの検査では一つも痛みを誘発することがなく、どちらかというと筋肉の過緊張と関節の可動域の制限が痛みを引き起こしている状態でした。短期間で、という希望でしたので、1週間に２回というペースで集中して施術を進め、４～５回（２週間）で日常生活の動作での痛みはだいぶ減少しました。現在は間隔を広げながら施術を継続しています。

2012年04月22日 19:52更新