20代男性　腰から足にかけての痺れのような痛み（椎間板ヘルニア）

腰から左右の太もも、ふくらはぎにかけての痺れと痛みを訴えて来院。6年前に椎間板ヘルニアを発症し、整形外科で数ヶ月間牽引治療などの保存療法を受けていた。その後、酷い足のしびれは出なくなったものの、慢性的に腰から下肢にかけての痺れ感があり、仕事終わりや疲れが溜まったときなどに悪化する傾向がある。腰の状態が常に不安なため、なるべく動かさないように気を付けて生活するようにしている。

来院時の症状

・腰から殿部、両下肢まで慢性的な鈍痛と動きにくさを感じる
・朝、起床時の痛みがつよい
・円背
・SLRtest（下肢挙上test）　(-)
・KEMPtest　(-)
・円背、全体的に関節の可動域が狭く筋肉も柔軟性に欠ける・
・殿筋群、股関節外転筋群、屈筋群に著明な圧痛と関連痛

施術後の経過

初回：術後に下肢の痺れはほぼ消失。腰部の鈍痛のみ
2回目（約７日後）：痛みの範囲が左腰部、左殿部周囲に限局してきた。下肢痛は消失。
3回目（約14日後）：じっとしている時は痛みを感じるが100ｍくらい歩くと痛みが収まる程度。
4回目（約30日後）：朝よりも仕事が終わるくらいの時間帯のほうが気になる。以前より痛みの強さはだいぶ下がっており、忘れているときもある。痛みは左殿部のみ。
5回目（約40日後）：身体を動かし始める初動だけ　左殿部に痛みを感じる。それ以外は痛みを感じなくなった。
6回目（約60日後）：動き始めだけ痛みが出るが、ほどんど気にならない程度。

担当　小川コメント

この患者さんは椎間板ヘルニアの既往がありましたが、ヘルニアと今回の症状は直接関係がないと判断し施術を進めました。初回の施術後から下肢の痛みは出なくなり、2回目の時点で痛みの範囲もかなり限局的になり、慢性的だった痛みも特定の動作の時にわずかに感じる程度まで改善できました。現在も継続して来院中ですが、3週間に１度の来院で日常問題ない程度に抑えられています。

2011年12月15日 21:01更新