５カ月以上続く、腕のしびれと痛み

来院のきっかけ

半年前から左腕のだるさを感じるようになる。さらに痛みも伴うようになり徐々に症状が悪化してきた。

５か月前からはしびれが出るようになる。

整形外科、脳神経外科を受診するも異常なしという診断だった。マッサージや鍼灸を受けるも改善はみられなかった。

来院時の症状

・特につらいのがじっと座っている。数分座っているとしびれ、痛みとも増してくる。

・腕を動かす、特に前に出す動作がひどくなる。

腕のしびれは頚椎ヘルニアの診断を受けて来院される方が多いです。

この方は頚椎ヘルニアの診断ではありませんでしたが、当院では頚椎ヘルニアの影響がないか、なければ他に何が要因となっているかを細かくチェックします。

頚椎ヘルニアの場合、首への物理的な負荷でしびれがひどくなったり、力が入りにくかったり、しびれの場所は特定的であるなど特徴があります。

この方はそういった兆候もありませんでした。

首を動かしたり圧力を加えても影響はなく、しびれの範囲も広く分布して点在しています。

そこで他の要因を検査します。神経は背骨から出た後、末梢神経となり骨、靱帯、筋肉の間を通りぬけていきます。

その通り道の間に神経に負荷がかかるとしびれや痛みなど頚椎ヘルニアによく似た症状を現わします。

この方の場合は、神経の通り道の複数個所で症状を誘発する部位がありました。

「手首」「肘」「腕の付け根」でした。こういった部位は「末梢神経絞扼障害」といわれる問題が起こりやすい部位で、症状にも当てはまっていました。

まずは、この神経の通り道に負荷をかけている問題を解決していきます。

施術と経過

神経に負荷をかけいている場所は多くは筋肉が関係しています。

疲労が蓄積していたり、過度な負荷をかけすぎていたり、逆にあまりにも動かない運動不足の状態などでも筋肉がトラブルを起こす要因になります。

この方も「筋肉のトラブル」と「姿勢の悪化」が大きな要因でした。

お話をお聞きしていく中でお仕事の内容が変わった時期と悪化していった時期が重なっている事がわかり、生活環境の変化や、身体への負担の変化など大きなストレスがかかっていたと思われます。また動くお仕事からオフィスワークに変わられたので、あまりにも動かない運動不足状態が重なって悪化していった可能性があります。

初回の施術は首から腕にかけての範囲に集中して行い、つらさが半減くらいまで変化しました。

２回目は環境の変化などで体全体に負担がかかっている影響を考慮して、全身的なケアに範囲を広げたところより改善の程度が増し、３回目にはほとんどつらさの出ないところなで改善しました。

今回は非常に順調に良い経過をたどりました。何カ月も続いていたつらさも、問題を特定し適切なケアを行えば、劇的に改善が早まることが期待できます。

担当　コメント

腕のしびれはとても不安を感じる事と思います。首のヘルニアや脳の心配をされる方も多くいらっしゃるでしょう。まずは専門医を受診し、問題がないか診てもらうのが一番です。しかし首のヘルニアや脳の問題など手術を要するような原因がなかった場合、今回、紹介したようなケースだとレントゲンやMRIなどを受診してもなかなか原因が分からない事があります。

そうすると、どうしたらいいか途方に暮れることになってしまいます。

カイロプラクティックは、身体の機能の低下、構造の崩れ、身体の使い方の間違いなどから起こるトラブルの改善に効果の高いケアです。

病院にいって異常なしと言われたが、なかなか対処法が見つからないという場合、お力になれることがあると思います。ぜひご相談ください。

2023年09月23日 9:44更新