首から腕のしびれ 40代女性

カテゴリ：腕の痛みや痺れ

1ヶ月前から左首から左肩甲骨、上腕、前腕にかけて痺れるような痛みが出始めた。半年前にも同様の痛みが出たことがあったが、今回のほうが痛みは強い。かかりつけの医院にてレーザー治療を4,5回受けたがあまり改善しない。

来院時の症状

左の頚部、肩甲骨内側、上腕の前後、前腕の前後に強く痺れるような痛み
「点」で痛みが出る
動作による痛みの増悪はない
入浴後は楽になる
疲労が溜まると症状が強くなる
肩関節の外転（肩を真横から上に上げる動作）の可動域が低下
以前から慢性の肩こりで悩み、指圧に2週に1回のペースで通っていた。
半年前に同様の痛みが起こったときに整形外科でレントゲンを撮影し、ストレートネックといわれている。

施術後の経過

初回：頚部と肩甲骨周囲の屈筋群と伸筋群の拮抗をとれるように調整、頚椎と肩甲帯、胸椎のモビリゼーション（関節可動域を上げる操作）を行った。痛みが強いので、体の負担にならないよう注意し、無理のない強度での施術をこころがける。術後、全体的に痛みが楽になった感覚。
2回目（1週間後）：初回の当日は良かったが翌日に同じような状態に戻る。前回と同様の施術を継続。セルフケアとして頚部の緊張を抜くためのエクササイズを指導
3回目（2週間後）：痛みの強さは変わらないが、強い痛みの出る頻度がだいぶ減ってきた。
頚部中心の施術から体全体へのアプローチへ移行。
4回目（3週間後）：初回と比べて7割減。主観的にはだいぶ楽。
5回目（4週後）：比較的良い状態
6回目（6週間後）：一番痛かったときの1割くらいまで痛みが減った。痛みの出る頻度もたまにふとしたときに感じる程度で、日常は忘れていることも。
以降2週間に1回の頻度で、施術を継続中。

担当　コメント

この患者さんはもともと体に力が入りやすい傾向があったようです。今回の痛みも慢性の肩こりが悪化して頚部から肩甲骨周りの筋肉が必要以上に緊張するようになったことも要因の一つのようでした。
来院時の施術のみではなかなか良い状態を維持できないと判断し、初期からセルフエクササイズを積極的に行ってもらうようにしたところ、症状が安定するようになりました。やはり可能な範囲でセルフケアを行ってもらうことが早期の回復には重要だなと感じた症例でした。

2013年02月01日 13:48更新