股関節の痛み　40代男性

何年も前から右腰とお尻、股関節に痛みが出ていた。最近さらにひどくなり歩行も困難なほど。股関節を曲げたり、開いたりすると激痛が現れ、歩くと左右にぶれてしまう。

20年以上前にバイク事故を経験しており、その頃から腰痛が現れ始めた。腰痛をかばうような動きが癖付き、お尻や右足全体に痺れが出るようになった。

現在は腰とお尻、股関節、膝の辺りの痛みだけ残っている。

来院時の症状

・少しでも股関節を曲げるような動きをすると痛みが出る
・歩行の際に上体が左右に揺れる（特に右足に重心がかかる時が顕著）
・五年前に半月板損傷で両膝手術
・仰向けに寝ると右足のつま先が勝手に外側へ向いてしまう

施術後の経過

初回はお尻周りと太もも内側の筋肉を中心に緩めていきました。ある程度股関節に柔軟性が出たところでお腹のところにある大腰筋にアプローチ。家でも大腰筋のケアをしてもらうようにstretchを処方。 二回目は五日後、前回に比べるとずいぶんと楽。やはり長時間の坐位で腰痛が現れる。右の股関節も前に出すのは痛みも引っかかりもないが、横に広げるのは痛みが出る。前回の施術に加え、股関節の動きをつける施術を入念に行った。
五回目、右の股関節を開いた時に違和感を感じるが、傷みはない。

現在、三週間に一度のペースで来院中。

担当　コメント

今回のケースは20年以上前に起こったバイク事故から続いている腰痛が引き起こした2次的な症状だと思われました。ですので、まず腰痛がひどかった時期の体に染み付いた動かし方の改善から入ろうと考えました。
一番最初にアプローチしたのは股関節です。どうしても歩く際に左右に体がぶれてしまうので、腰にアプローチをしてもすぐに元の状態に戻ってしまいかねないからです。
お尻や大腰筋、股関節の柔軟性が取り戻されなければ歩き方の改善は難しいです。まずはそこをしっかりとアプローチしていったことが早期改善に繋がったと思われます。

2014年12月08日 1:15更新