テニスをしていて出た肘・肩の痛み　50代女性

二週間前にテニスをしていてバックハンドでボールを打った際に右肘に痛みを感じた。最初はバックハンドで打つ際に弱い痛みが出ていただけだった。肘の曲げ伸ばしには特に影響なく、フォアハンドでも痛みは出ない。テニスをするのに支障が出るというほどではなかった。

バックハンドに気をつけてテニスを続けていたら三日前に右肩にも痛みが出るようになった。こちらは肘を肩より高く上げようとしたときや、腕を勢いよく振った際に痛みが出る。

整形外科を受診し、湿布をもらって貼っていたがあまり効果が感じられない。こちらは日常生活にも支障が出るくらいなのでなんとかしてほしい。

来院時の症状

・肩の方は屈曲、外転ともに90度以上で肩の上部（肩鎖関節付近）に痛みが出る
・何か持った状態で腕を振ると肩後面に痛み――何も持っていないと痛みは出ない――
・手首の伸展で肘にやや痛み――抵抗を加えるとさらに痛みが増す――
・PC作業を毎日しているためか背中が丸まっている

施術後の経過

初回の施術は肩の上に覆いかぶさっている筋肉――三角筋に対しての施術をメインに行いました。拮抗筋である脇の部分の筋肉も硬くなっていたのでそちらにもアプローチ。脇のストレッチをアドバイスしました。
肘に関しては手首に伸びる橈側手根伸筋と近位橈尺関節に対して施術を行いました。
二回目は五日後、かなり改善。まだテニスはしていないが可動域はかなり広がった。痛みもほんの少ししか残っていない。日常生活に支障はない。肩の痛みは最終可動域――180度――まで行くと少し出る。何か持って振ってみても痛みはない。手首は抵抗をかけても痛みはない。
三回目は一週間後、この一週間痛みを感じなかった。最大可動域に持っていっても痛みなし。テニスをしても痛みなし。

現在、三週間に一度のペースでメンテナンス中

担当　コメント

おそらく軽いテニス肘が発症の原点です。無意識のうちにそれを庇うように体を動かしてしまい、肩にかかる負担が増えたんだと思います。そのため腕を動かすために必要不可欠な三角筋に変に負担がかかってしまったんでしょう。しっかりと筋肉の状態を整え、拮抗筋である脇の筋肉の状態も整えてあげたことが早期改善につながったと思われます。

2016年03月22日 17:20更新