30代女性　慢性的な右腰の痛みと両側の肩こり

カテゴリ：背骨の歪み・側彎症

学生の頃から慢性的に腰痛と肩こりに悩まされていた。中学生の時に側彎症と言われていたが、特に処置をする事も無く現在にいたる。今年出産を迎えたが、妊娠中や産後も腰痛と肩こりに悩まされ、来院した。

来院時の症状

来院時は右腰の痛みが特にひどくなっていた。毎回主に右腰に痛みが強く出る。現在は更に子育てが加わった為、ひどい状態になっているため子供を預けてでも何とかしたいと考え、当院に来院した。
症状は元々慢性的な鈍痛が有ったが、産後特に酷くなり現在はその頻度がほぼ毎日のように感じられるようになっていた。

施術後の経過

初回：初回の施術から手技だけでは改善は難しいだろうと判断し、積極的に物理療法を用いた。
2回目：初回から1週間後の来院だったが初回のような痛みは激減した。しかし張りやコリは感じられていた。施術の内容は初回と同じように行った。
3回目：1週間の間痛みはほぼ消失し、張り感なども以前よりかなり軽減していたため、早い段階から間隔を空けてみようと思い、次回から2週間にあけるように提案した。
4回目：やはり2週間目に入ると徐々に痛みが感じられるようになってきていたが、以前感じていた痛みに比べると、2週間経過しても半分くらいにはなっているとの事だったので、このペースでよいと判断し継続中である。

担当　八住コメント

この方の症状は、長年およびかなり強い左右差によって起こっている症状であると判断しました。
症状は小児時期より起こってきたであろう突発性側湾症による左右のアンバランスな筋肉の使われ方が強く影響していると考えられます。
触診上では側湾状態はそれ程強くないのですが、だからといって筋肉の働きも左右差が起き難い･･･ということには繋がりません。側湾状態＋長年の癖や生活状況の変化(この方の場合は妊娠と出産)などが影響していると考えられます。
根本的に側湾症自体を改善できれば良いのですが、完全にその状態をよくすることは不可能といっても良いでしょう。
しかし、その様な状態でもバランスを整えて行ったり、生活での注意点などを患者さん自身に気をつけていってもらえれば、今後の負担になることが減る＝症状が感じにくくなるといったところに繋がるので、現在は継続的にメンテナンスとして施術を継続しています。

2011年12月19日 18:38更新