背中の痛み　20代　女性

 飲食店の厨房で働いており、2時間連続で働くと背中に痛みが出現する。痛みは徐々に強くなり、仕事の終わり頃にピークとなる。お風呂や就寝により軽減するが、最近では朝も気になる。

来院時の症状

・反り腰（腰椎過剰前弯）
・猫背（胸椎過剰後弯）
・背部筋肉の過緊張（腸肋筋）

施術後の経過

初回：関節が全体的に緩いため、体の支持性がなく、それを補うため抗重力筋が過剰に緊張していた。施術は抗重力筋の機能改善を目的に、筋緩和操作、関節操作に加え弱化した筋肉の促通を行いました。施術後、背中の痛みがなくなりました。
2回目：背中の痛みは仕事中に再び起こったが以前より弱くなった。今回は施術効果を持続できるようホームエクササイズを教えました。
3回目：背中の痛みは仕事の最後のみに出るが、すぐに消失するようになった。
4回目：背中の痛みは仕事の最後に出るが、あまり気にならなくなってきた。
現在、月に1～2回のペースでケアをしています。

担当　コメント

この方は仕事時間が長いのに加え、反り腰や猫背が背部の筋肉にかかる負荷を強めていたと考えました。関節の支持性が弱かったため筋肉操作、関節操作には細心の注意をはらい、体幹を支持する筋肉の促通テクニックを中心に行いました。反り腰や猫背も徐々に改善がみられ、背部にかかる負担が軽減したため背中の痛みが起こりづらくなってきました。
仕事で起こる痛みや辛さは当然のものと軽視されがちですが、放置すると改善が難しくなる事があります。仕事で起こることだからこそ早めのケアをし、よい状態のまま年を重ねることをお奨めいたします。

2013年05月10日 17:41更新