二ヶ月ほど前から長時間座っていると左脚の後ろ側にピリピリとしたしびれ感が出るようになった。すぐに良くなるだろうと放置していたが、一向に良くなる気配はなく、最近では無視できないほど痺れが強くなってきた。短時間なら座っていても問題はないのだが、基本的にデスクワークメインなので、どうしてもイスに長時間座らなくてはならず、症状は日に日に悪化している。
病院で診てもらったが『腰の骨の隙間が狭くなっているのでヘルニアでしょう』と言われ痛み止めとシップを処方されたが効果は出なかった。
来院時の症状
・寝起きに症状は出ていない
・立位体前屈や長座体前屈での誘発もなし
・症状は一時間以上座っていると出ることが多い
・SLRで誘発されない
施術後の経過
三回の施術で症状は九割改善しました。
現在はひと月に一度のペースでメンテナンスを行っています。
担当 コメント
今回のケースはいわゆる坐骨神経痛と呼ばれるものと思われました。
左のお尻の筋肉――梨状筋――の過緊張が原因で、座る時に体重がかかり、無意識のうちに力を入れてしまう癖がついてしまったのでしょう。この梨状筋は坐骨神経と非常に関わりの深い筋肉です。ここの筋肉が必要以上に硬くなると坐骨神経痛が出るといっても過言ではないほど関係の深い筋肉です。
骨盤を支えている周囲の筋肉、股関節、骨盤などの可動性をつけていきました。骨盤の可動域制限はいろいろな不調を呼び込みます。少しでも違和感が出ている場合は早めに骨盤の調整をしましょう。