2日前から右かかとの痛みが急に強くなり始めた。4・5ヶ月前から多少の痛みは出ていたが、一晩寝ると痛みもなく、回復していた。今回は今までと違い症状改善が見られず、むしろ痛みは強くなっている気さえする。
朝、寝起きの第一歩がすごく痛い。徐々に慣れて痛みなく歩けるようになるが、夕方になるにつれまたしても痛みは増してくる。
まず最初に整形外科を受診したが「足底筋膜炎でしょう」と診断された。ストレッチを処方されたが、気休め程度しか効いている気がしない。
5日前にゴルフをしたのだが、後半は痛みが出て、思うようにプレーが出来ず、何とかしたいと思いインターネットで調べた。
来院時の症状
・来院されたときは仕事終わりだったので若干の痛みが右のかかとに出ていた
・靴(革靴)を履いていても、スリッパに履き替えてもかかとを地面につけると痛みが出る
・右側に体重をかけるとさらに痛む
・電車の揺れなどでも痛みは出る
・かかとが当たらないようにか、極端な前傾姿勢
・足首の可動域は著しく減少
施術後の経過
初回の施術は膝から下に焦点を絞ってアプローチしました。押されると痛いという事でしたので、症状を訴えているピンポイントの場所には超音波を使用した。足首の体操と下腿の筋肉のストレッチ、タオルギャザー(足の指でタオルを手繰り寄せるエクササイズ)を処方。
二回目は一週間後、直後はあまり変化を感じなかったが、日が経つにつれて徐々に痛みが低下していくのがわかった。だが、寝起きはまだ痛みを感じている。仕事終わりの痛みはかなり改善し、今はそんなに痛みを感じていない。今回から股関節・骨盤にもアプローチ。
三回目は二週間後、前回の後から劇的に痛みは減った。ゼロではないがつらいとも思わない。
現在、一ヶ月に一度のペースでメンテナンス中
担当 コメント
今回のケースは足首の動きが悪くなったことで足底にかかる負荷が強くなって起こった足底筋膜炎であると思われました。ですので足首、特にかかとの動きをつけるようにアプローチしていきました。足関節、膝関節共に十分な可動域が保たれておらず、それを動かすために下腿や足底の筋肉に多大な負荷がかかっており、さらに関節の動きを制限するように硬くなってしまうという悪循環に陥ってしまっていました。
出来る限り筋肉の状態を整え、可動域を正常に戻して上げられれば、後は生活の中で自然に回復できると考えておりました。患者さん本人が直そうと心掛けてくれたことが早期改善につながったと思われます。