三ヶ月前に第一子を出産したが、そのころから腰痛が目立つようになった。日によって痛みの出方は異なるが、ひどい時は立ち上がることも困難。病院へ行くと「出産で骨盤がゆがんでしまったのでしょう。ベルトをしっかりとして、安静にするようにしてください」との事だった。言われた通り、ベルトをして安静にしていたが、なかなか症状が良くならない。こんな状態で子育てを続けるのは限界だ、とインターネットで検索して来院した。
来院時の症状
・前屈20度、伸展10度、右側屈15度、左側屈10度、左右回旋30度
・殿部の筋肉の緊張が強い
・腰椎の前腕が減少している
施術後の経過
初回の施術で来院時よりも腰痛の程度が八割ほど軽減した。可動域もほぼ正常まで回復した。
二回目は五日後、次の日から痛みが徐々に戻り始めたが、二回目来院時の段階で前回の半分ほどのつらさ。
三回目は一週間後、ほとんど痛みが出なくなった。不意に前屈をすると、まだ少し痛むことがあるが気をつけていれば痛みは出ない。
七回目来院時には三週間間隔を空けても痛みの再発はなかった。
担当 コメント
最初の施術で殿部の筋肉の緊張の原因を探った。どうやら腹筋群と、その奥にある腸腰筋が上手に使えないために腰回りが不安定になってしまっていたようだ。
出産を経験した女性にはよくありがちな所見ではあるが、産後早い段階で骨盤ベルトを正しく着用できていればほとんどの場合が防げることが多い。
今回のケースの場合、病院でも同じようなことを言われていたようだが、おそらくベルトを開始する時期が遅かったのだろう。骨盤は産後数週間で硬くなってしまう。その時に綺麗に硬くなっていなければ上手に動かすことができず、今回のように腹筋群を上手に使えない状態になりかねない。
同じような症状でお悩みの方は、是非一度ご相談ください。