顎の痛み 40代男性
カテゴリ:顎の痛み・顎関節症
10日前、食事をしているときに左の顎に痛みを感じた。口腔外科に行きレントゲンを採ったところ異常が見られないと言われた。固いものを噛む、舌を動かす、右頬を押すなどすると強い痛みが出る。何もしない状態でも違和感はある。
来院時の症状
じっとしていると左顎周囲にジワーっとした違和感(鈍痛)
口を大きく開ける、固いものをかむ、舌を左右に動かす、右頬を触る(軽く押す)などで左アゴに強い痛みが出る
左頬を押さえると少し痛みが和らぐ
頚部伸展(天井をみるような動作)した状態でアゴをあけるのは少し楽
肩こりなどの自覚はない。
アゴの痛みの原因が分からないので不安な気持ちが強い。
数年前に背中の痛みが出たときに整形外科を受診し頚椎ヘルニアがあると診断された。
施術後の経過
初回:左の顎関節には直接アプローチせず、右の咀嚼筋群への操作と頚椎、胸椎へのアプローチを中心に行った。
2回目(10日後):だいぶ落ち着いた。痛みの強さは4割減、痛みの出る動作をしなければ痛みを感じない程度。
3回目(1ヵ月後):左アゴの痛みはほぼ無くなった。食事中の痛みも数十回食事して1回、たまに違和感を感じる程度の痛み。
現在もメンテナンスのために継続して来院中
担当 コメント
顎の周囲に痛みにも様々な原因があります。顎関節そのものの損傷の場合、これはカイロプラクティックでは適応になりません。関節そのものに異常はないが、可動性に問題がある場合や、顎の関節を動かしている咀嚼筋群の問題、また顎ではなく頚部の可動性が下がっているために顎の可動性に問題が出る場合など。これらの場合はカイロプラクティックで症状が楽になる可能性があります。
この患者さんの場合は左の顎関節が動きすぎ(可動性亢進)の状態になってしまいそのために左の咀嚼筋に過度の負荷がかかってしまっていました。患者さんは痛みを抑えようと左顎をいろいろ触ってしまいそれが返って症状を悪化させていた面もありました。関節の安定が戻るまでは、必要以上に顎を刺激しないように生活を注意してもらい、顎関節自体ではなく周囲のコンディションを整えることで回復を早めるように施術をすすめました。
顎の状態は落ち着きましたが、今後は体全体の状態を整える目的て定期的に施術を継続しています。
2013年03月20日 15:07更新
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