ものを噛むときに顎が痛い。 20代女性　

カテゴリ：顎の痛み・顎関節症

以前から慢性の肩こりが酷く、定期的にカイロプラクティックに通っていた。

肩こりが酷いためか、しばらく前から左の顎周辺に違和感を感じるようになり、1週間くらい前からは食事中ものを噛むときに顎に痛みが出るようになった。

歯科では異常がないと言われたが痛みが気になるのでなるべく早くよくなる方法はないかと調べていてトリニティカイロを知った。

来院時の症状

開口　１，５指　
開口時　たまに音がする（痛みは無い）
頚部伸展可動域の低下
頚部伸筋群　緊張強い　（特に左）
咀嚼筋群　緊張と圧痛　（特に左）
両肩が前方に突出した猫背

施術後の経過

初回：咀嚼筋群の緩和操作と筋膜リリース、頚椎胸椎を中心にモビリゼーション、ストレッチ。セルフケアとして咀嚼筋のマッサージ法と肩、首のストレッチを指導
2回目（1週間後）：顎の痛みは半減、肩こりはあまり変わらず。アプローチを継続。
3回目（2週間後）：顎の痛みはなくなった。たまに音はする。頚のこり、辛さが減ってきた。
4回目（3週間後）：顎はあまり気になることはない。肩こりも楽になってきている。
5回目（1ヵ月後）；多忙だったため少し肩こりから頭痛が出たが、顎は問題ない。
以降、顎のメンテナンスと、肩こりケアのため定期的に来院中。

担当　コメント

顎の動きには頚や肩のバランスが大きく関わります。この患者さんの場合では慢性の肩こり頚こりがあまりにも酷く頚部の可動域が少なくなっていました。
顎をスムーズに開閉するには頚椎の動きが重要になりますが、その動きが制限されていることで顎を開閉するための咀嚼筋にかかる負荷も増えてしまい、結果として顎の周囲に痛みが出ている、と考え施術を勧めました。
顎の痛みは、数回で解消されましたが、慢性の肩こりは落ち着くまでに回数がかかりました。やはり仕事の内容や忙しさによっては肩こりをまったくゼロにすることは難しいです。ただし、日常辛くない程度に抑えて肩こりとうまく付き合うことは可能です。
必要なセルフケアと定期的なメンテナンスケアによって快適に毎日を過ごしましょう。

2013年06月12日 14:31更新