40代男性　半年前から続く左手のしびれ

大田区在住の男性が左手のしびれを訴えて来院。半年前からしびれがひどくなり整形外科で頚椎椎間板ヘルニアと診断された。半年の間、なかなか症状が改善せず、カイロプラクティックを試してみようと思った。首を動かすことでもひどくなるが、疲れが溜まってきたり、ゴルフをプレイをするとしびれが増す。

来院時の症状

・腕の外側から左手の親指～中指にかけてのしびれ
・しびれ感は常にあり、消えない
・首を反らす動作でしびれが増す。
・肩から背中にかけての疲労感も強く、コリは以前から悩んでいる。

施術後の経過

1回目
画像所見でも頚椎椎間板の問題は存在していましたが、首から肩・腕にかけての疲労感が強く慢性的になっており、椎間板以外の場所でも神経や血管のはたらきを阻害するリスクが高まっていました。これが問題を複雑にしている可能性も高く頚椎の神経の出口から腕までの通り道をくまなくチェックしました。首から肩にかけての部位でしびれを弱化させる変化が大きく見られたので、集中的にケアを行いました。
2回目
しびれはしばらくの間弱まっていましたが数日経つと元どおりになっていました。しかし筋肉や肩の位置、関節の硬さを改善することがしびれを弱化させることが分かったので、神経の通り道を阻害しないようなアプローチを継続し、範囲を広げ姿勢や関節の柔軟性を維持できるよう機能を改善していくようにケアしました。
3回目以降
毎回、しびれは軽減し5回目の施術には１日過ごしてもほとんどしびれが出ないようになってきました。しかし１日座りっぱなしや疲労がたまり肩がこるなどすると症状がまだ出てきます。また症状が改善したことでゴルフの練習を今までより多くやったりすると同様に悪化してきます。 しかしストレッチなどのセルフケアを指導し実践していただくことで改善できるようになってきており、毎日の生活だけでなく、不意な負担にも耐えられるような状態をキープできるよう、ケアを継続しています。

担当　コメント

頚椎の椎間板の問題が手の痛みや痺れを出すことは良く知られていますが、姿勢の崩れや疲労感、肩こり・首のこりの問題も神経や血管を障害して、似たような症状を出します。椎間板に問題がある方もバランスが崩れ、姿勢に悪影響が起こり問題が複雑になってしまうことがあります。身体の環境を整える事で椎間板の症状も小さくなり、ほとんどなくなってしまうことは多くあります。専門家にしっかりとチェックしてもらい、身体のコンディションを整えておくことが、様々な問題のリスクを下げる事につながります。

2012年07月11日 14:20更新