左股関節から腿にかけてのしびれ感　40代男性

カテゴリ：お尻・股関節の痛み

10日前から続く、左股関節から太腿にかけての痛みとしびれ感。とくにきっかけはなく、起床時に発症。仕事で関西から長期出張で東京に滞在している。

来院時の症状

・体幹を曲げたり反らしたり、左に回旋する時に、痛み及びしびれ感が増す。
・左足に体重をかけると、力が入りづらく、体を支えられない。
・左股関節の後面を押した時の圧痛がある。
・骨盤の捻じれがある。

施術後の経過

殿部の筋肉の付着部で、股関節の後面を押すと痛みがあり、そこをサポートしながら体幹を曲げ伸ばししてもらうと、股関節の痛みが軽減した。股関節を後方に引っ張ってしまっている殿筋を整え、股関節の正常な動きを取り戻すように動かしていった。また、骨盤の左右の動きがアンバランスになっていたので、骨盤に対してもアプローチした。その結果、体幹の曲げ伸ばしによる痛みやしびれ感がなくなり、片足立ちでも力が入るようになった。体を左側に回旋した時の痛みだけ少し残ったので、殿筋の一部に対して集中的にストレッチを行ったところ、全方向に対して痛みとしびれが消失した。ご自宅や職場で出来る殿筋を伸ばすストレッチを処方した。

担当　コメント

今回の左股関節の痛みとしびれ感は、突発的なものではなく、普段の体の使い方の癖が定着してしまったことで症状が出ていると考えられました。特に、スーツケースでの移動やデスクワークでの座り姿勢によって、無意識に左足に負担をかける使い方をしていた可能性があります。しびれ感と言っても、出る場所や動作などによって原因が異なります。今回のケースでは、明らかに殿部の筋肉の関与が大きく、筋肉が原因となって起こるタイプのしびれでした。長期的に偏った体の使い方を続けてしまうと、バランスが崩れ、必要以上に片足にだけ負担をかけてしまうことがあります。何気なく行っている動作ですが、知らず知らずのうちにパターン化された間違った使い方をしていることがあります。症状が悪化してしまう前に、早めに対処しておくことが必要です。気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

2016年06月06日 14:30更新