右殿部のハリ・右膝内側の痛み・顎の痛み　30代女性

２～３年前から慢性的な右殿部のハリと、時々、ピキッとくる痛みがあった。右膝はここ最近、階段の昇り降りで内側に痛みを感じる。顎は、大きく口をあけると時々痛みを感じる。

来院時の症状

・右半身全体の筋緊張がある。
・前屈と左側に体を倒した時に、右側の殿部につっぱりを感じる。
・右股関節外旋時、膝の内側につっぱった感じが出る。
・左下肢の筋力全般的に、やや入りづらい。
・全体的な猫背姿勢。
・体幹が左側に回旋している。

施術後の経過

初回は、下肢の筋力に左右差が見られ、左側が上手に使えていなかったので、左の骨盤や股関節に対してアプローチした。同時に、過緊張をしている右側の下肢に対しては、筋緊張を緩める緩和操作を中心に行った。その結果、左右の下肢の筋力バランスが整い、殿部痛は改善した。自宅でのケアとして右殿部に対するストレッチをアドバイス。１週間後に2回目来院。殿部や膝の痛みは消失していた。前回あまりアプローチ出来ていない上半身に対しても、姿勢を整えるような施術を行った。猫背になっていた背骨や、頚部や肩の位置を整えるようなアプローチをし、全体の姿勢が改善。１週間後に、３回目来院。殿部や膝も再発することなく、経過良好。顎は、まだ痛みがあるため、顎の開け閉めに関わる筋肉を調整。施術直後から、顎の開閉がスムーズになった。1週間後、４回目来院。顎の調子も良く、肩甲骨を動かしやすくなったとのこと。現在、２週間に１回のペースでメンテナンス中。

担当　コメント

今回の右殿部痛や右膝の痛みは、仕事で体を左側に捻る動作が繰り返し行われていたことによる左右差が大きく現れていました。利き腕である、右側の過緊張と左側の筋力低下が顕著でした。普段、意識しないで使っている体の使い方が時間とともに、痛みとして症状に現れてきたのだと思います。一口に、腰痛や殿部痛と言っても、原因や状態は様々です。気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。早めに対処しておくと早期改善が期待出来ます

2016年05月25日 14:31更新