30代女性　椎間板ヘルニアの手術後、足のしびれが再発…（腰痛・臀部痛・下肢痛）

1年前に慢性腰痛から椎間板ヘルニアを発症、4ヶ月前に手術を行った。その後、腰痛、下肢痛（足の痺れ）ともに消失していたが、1ヶ月前から左臀部～左太もも前にかけての痺れが出てきた。身体を前に曲げたりするとたまにビリビリした痛みが出てくる。ヘルニアが再発してしまったのではないかと不安がっている。
マッケンジーエクササイズが効く、と聞いて自宅で行っている。

来院時の症状

日常生活では朝の痛みと前屈時や中腰の姿勢がつらい
僅かに前屈をするだけで、左臀部から大腿前面にかけてしびれ
臀部、大腿外側にかけて強い圧痛
殿筋群の過緊張と筋力低下が見られる
SLRテスト、イリーテスト、トレンデレンブルグテストは全て陰性
炎症の所見は見られない
マッケンジーエクササイズをやると少し楽な気がする。

施術後の経過

初回：股関節.／骨盤輪の安定にかかわる筋群・関節を緩和操作、筋膜リリース、関節モビリゼーションなどで調整。術後、前屈時の痛みは消失。下肢の痺れもほぼ無くなった。
2回目：朝は少し痛みが出るが、それ以外ではほとんど気になっていない。長時間のデスクワークの後、立ち上がる瞬間が少し痛みが出た。　
3回目：日常問題なし。次回も症状が出ていなければ、肩こりなども診ることに。
4回目：腰痛は気にならないので肩こりケア、姿勢改善を含めた全身的なケアにシフト。
現在も継続して来院中。

担当　小川コメント

この患者さんは椎間板ヘルニアの既往があり、すでに手術も行っていました。今回、以前のような痺れが左足に出てきて、「ヘルニアの再発では？」と心配されていましたが、初回の検査時に行った椎間板ヘルニアのテストで症状の変化が見らず、臀部の筋肉の触診にて主訴の痛みを再現できたため、臀部から下肢にかけてのMPS（筋筋膜痛症候群）を疑って施術を進めました。結果として1回の施術で症状が消失し、再発もしないまま現在に至っています。
腰痛、下肢の痺れなどの症状は様々な要因によって生じます。仮に椎間板ヘルニアと診断されていても、それ以外の原因で症状が出ている場合もあります。似たような症状でお悩みでしたらぜひ一度ご相談ください。

2011年12月01日 20:46更新