人間の股関節は、骨盤にある1対の「仙腸関節」と中央の「恥骨結合」、腰椎と仙骨をつなぐ「腰仙関節」という４つの関節とともに、上からの自重と下からの重力をうまく分散する役割を担っています。

中でも股関節は歩くときや重いものを持つときなどに、高い柔軟性と支持性を同時に求められるため、体の中で最も強い靭帯と筋肉に覆われているのです。

しかし裏を返せばそれは常に高い負荷がかかっている事を意味するので、他の部分と密接に連動できない場合は容易に機能障害を起こすと言えます。

それは例えば左右の動きのアンバランスであったり、筋肉の強さや連動性の低下であったりするのですが、それらを放っておくと筋肉や靭帯、さらには股関節自体の痛みを引き起こすようになります。

しかしこれらはあくまで機能的な障害であるため、低下した機能がしっかり改善されれば自然と痛みも消えてゆきます。

主な原因 ：  股関節まわりの筋肉の緊張・靭帯の損傷・関節の機能障害
悪化要因 ：  長時間の歩行や立位・床に座る・力仕事など
軽減要因 ：  太もものストレッチ・寝た姿勢
痛みの特徴 ：  股関節の鈍い痛み・ズキズキする痛み・太ももの張り感

椎間関節とは、背骨（脊椎）と背骨でつくられる関節のことで、椎間関節症は、その関節の機能が悪くなり、関節同士がぶつかりあい、腰や殿部に痛みを引き起こす疾患のことです。

腰が反り返るような形で腰に強い衝撃が加わった時に、腰の関節同士がぶつかりあい、痛みを引き起こし、関節内で炎症が起こります。それを放置してしまうと、関節内に癒着が生じ、関節の動きが制限されるように痛みを引き起こす原因となります。

椎間関節症は、関節の機能が悪くなっているために生じているため、関節へのマニピュレーションが最も効果的な治療です。同時に、骨盤の前傾や腰の反り返りを減らすような運動や体操を行っていく事で、早期回復が見込めます。

主な原因 ： 腰への強い衝撃・不良姿勢・関節への持続的な負荷など
軽減要因 ： 腰を丸める姿勢・腰を反らすような運動を避けるなど
増悪要因 ： 腰を反らす動き・くしゃみや咳など
痛みの特徴 ： 背骨の周囲の痛み・お尻や股関節・足へ広がる痛み。
カイロプラクティックでは ： 関節の動きの改善・背骨のバランスの改善・ストレッチや姿勢についての指導など

人間の骨は歳をとるにしたがって、徐々に変性を起こします。

そうなると骨と骨の結合部である関節も隙間が狭くなって動きが悪くなったり、凸凹ができて周りの組織とぶつかって痛みを発したりするようになってしまうのです。

中でも腰椎は、関節の間から出ている神経が束になって大腿神経や坐骨神経といった大きな神経を形成する部分なので、変性が進むと神経の出口が狭くなって圧迫し始めます。

仙腸関節は元々隙間も狭く、動きも少ない関節ですが、人間のあらゆる動きに対して基盤の役割をする為、腰椎・骨盤から伸びるたくさんの神経に感覚を支配されています。

よってこの関節に変性や機能障害が起こると、お尻や足へ広がる痛みを感じるようになるのです。

主な原因 ：　加齢・使いすぎ・使わなすぎ・外傷など
悪化要因 ：　腰の動き・歩行・うつ伏せなど
軽減要因 ：　症状による
痛みの特徴 ：　電気が走るような痛み・ジワジワする痛み・足の重い感覚
 

肩の関節は、球関節と呼ばれる球状の関節です。球状であると共に、骨と骨の接合がゆるいため、いろいろな方向に動かせるという構造的な特徴があります。
この肩関節がなんらかの原因で動きが悪くなってしまった状態が肩関節機能障害で外傷や、日常生活などによって発症するものや、明らかな原因がなく発症する場合もあります。
ある決まった動きをするときだけ肩に痛みを感じたり、肩が動かしにくくなったり、肩の力が入りにくくなるといった症状が特徴的です。また肩だけでなく、肩甲骨や首にまで症状が及ぶこともあります。まったく無症状の場合も見られます。
TRINITYカイロプラクティックでは、関節の動きの悪いところを見つけ、その動きにかかわる関節や組織を治療を行い、筋肉のストレッチなどを指導します。肩の症状が首や背中の問題によって引き起こされていることもあります。その場合は肩以外の治療も行います。

主な原因 ： 外傷・生活習慣など
軽減要因 ： 温熱療法（お風呂など）・痛い方向に動かさない
悪化要因 ： 肩を上や横に上げる動作など
痛みの特徴 ： 力が入りにくい・限局した痛み
カイロプラクティックでは ： 関節の可動性改善・肩周囲の筋肉の柔軟性の回復・日常生活での注意点の支持など