頚椎ヘルニアの原因と対処
カテゴリ:腕の痛みや痺れ
椎間板とは骨と骨の間にあるクッションのような役割をする軟骨組織です。
この椎間板は大きく分けて髄核と線維輪からなりたっています。髄核とはゲル状の組織で、水分の豊富なプロテオグリカンといわれるムコ多糖蛋白複合体からなります。また線維輪は髄核を包み込むように存在し、脊椎骨を強固に連結しています。膠原線維を含む線維軟骨が主成分で弾性に富む丈夫な組織です。
椎間板の変性は加齢に伴う場合や頚椎が真直ぐになってしまい(正常では前弯のカーブを描いています)椎間板に加わる負荷が増加する事によって起こります。
年齢的には30代以降から水分の減少が起こり始め徐々に変性が起こってきます。
この椎間板が後方ないし後側方に突出してしまう状態を椎間板ヘルニアといい、ヘルニアによって起こる痺れや痛みなどの神経症状の好発年齢は40~50代と云われています。
頚椎ヘルニアは頚椎で最も動きがある第4~第6頚椎に好発しやすく、頚部痛や背部痛、肩こりなどの症状が出やすく、頚椎運動時(特に首を後ろに反らす動作)で肩や腕、手や指に電撃痛を訴えます。症状が進行すると知覚異常を起こし、感覚の低下、常時痺れや痛みに見舞われるようになり、「腕が上がらない」「指に力が入らない」などの筋力低下による脱力感を感じるようになります。
カイロプラクティックでは頚椎の変形性関節症も併発している事が多く、関節の調整が必要とされますが、椎間板が壊れ、髄核が突出している頚椎の分節へのアプローチは症状を悪化させる可能性があります。そのため、問題を起こしている分節の上下で、動きが悪くなっている部位を調整していきます。上下の分節の動きを良くすることで筋肉の緊張状態を抑える事ができ、頚椎の前弯を改善させていくことができます。
また、痛みを引き起こしているため、通常の人より筋肉の緊張状態が強くなっていることが多く、斜角筋や小胸筋などの筋肉が緊張し、神経を圧迫させ、症状を悪くしている要因にもなっています。そのため、関節へのアプローチ以外に筋肉の緊張を押さえる治療も行なっていきます
主な原因 : 加齢・不良姿勢・交通事故・スポーツ など
悪化要因 : 首を動かす・朝身体を起こす;咳やくしゃみをする など
軽減要因 : 安静・暖める(ただし炎症を起こしている場合は悪化)・頚部固定 など
痛みの特徴 : つるような痛み・ヒリヒリ/ビリビリした痛み・鈍痛 など
カイロプラクティックでは : ヘルニアになってしまっている分節上下の頚椎の矯正・頚椎全体の形状に変化をつけていく・周囲筋群の緩和など
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カイロプラクティック療法は薬物や外科手術などで 症状を抑えるのではなく からだ本来の正常な骨格、神経の流れに戻し自然 治癒力を高め症状を改善する治療法です。
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